代表挨拶
小淵沢で育まれたアーボリストへの憧憬
北杜市小淵沢町で生まれた私は、森や自然に囲まれた環境で、アーボリストの両親のもとに育ちました。両親はアーボリストの先駆け的な存在でしたので、当然、両親を介して交流する人たちも自然への想いに溢れる方ばかり。
幼い頃から身近に自然を感じ、その自然を敬い、大切にする人たちに囲まれて育った私は、自ずとアーボリストという職業への憧れを抱いていました。
そして高校生になる頃には、レクリエーショナル分野におけるベーシックツリークライマーの資格を取得していました。




故郷を守るために踏み出した
アーボリストへの道
大学進学のために一度山梨を離れ、4年間を東京で過ごしました。東京での暮らしも楽しく充実していたものの、私の心の奥底にあったのは、やはり「山梨に帰りたい」という想いでした。
しかし山梨に戻ってみると、子供の頃とは違った景色を見るようになりました。再生エネルギーへの関心の高まりから太陽光パネルの設置が横行し、森が次々と姿を消していたのです。それはまるで、「森や山は管理が大変で厄介な存在である」という、子供の頃には聞こえてこなかった、地域に住む大人たちの本音を突きつけられたような衝撃でした。
大学卒業後は、社会人経験を積んでおこうと地元の金融機関に就職していたのですが、「故郷から森や木がなくなってしまう前になんとかしなければならない」という想いに駆られ退職を決意。「単なる伐採ではなく木を生かす仕事」であり、「森を簡単に破壊する重機を使わない手仕事」であるアーボリストの道へ新たな一歩を踏み出しました。
「森と共に 木と友に」生きていく
私たち「ヒト」の社会は、科学技術の革新に伴い便利で豊かな生活を営めるようになりました。
その半面、大昔から当たり前にもっていた「自然界との繋がり」を失いつつあります。伝統的に自然の恵みを利用して生きてきた日本人でさえ、自然界との乖離は急速に進み、自然界はいまや非日常の世界とまで言われるようになってしまいました。
自然と向き合う生業の責任として、自然から受ける恩恵の数々をしっかりと理解し、皆様に還元していきたい。「森と共に 木と友に」――私の仕事の根底には、その想いが強くあります。
樹木に関する困りごとの解決と、樹木や森を大切にしたいという想いを両立させることが、私の大きなテーマです。




“ツリーケア”で
樹木と人が笑いあえる未来を
私の出発点は地域の自然や樹木を大切にしたいという想いでした。樹木に向き合うアーボリストの技術は、そのために磨いてきたものです。
伐採をする業者ではなく、ツリーケアを基本として考え、樹木を生かす方策を探りつつ、最終手段として「伐採もできる」業者でありたいと思っています。邪魔だから伐採の一択ではなく、生かすための方策を提案します。
自然や樹木に向き合い、それらを大切に想う心を、アーボリストという仕事を通して出会えたすべての方と分かち合う――その先の未来で、樹木と人がずっと一緒に笑っていられますように。
Profile
プロフィール

略歴
2012年4月
ベーシックツリークライマー資格取得 (ツリークライミング®ジャパン公認)
2016年5月
Annの森プロジェクトにてアーボリスト修行 開始
2018年2月
国際資格 ISA Certified Tree Worker Climber Specialist®(現 ISA Certified Tree Climber)取得
9月
アーボリスト®トレーニング研究所主催 ジャイアントセコイアプロジェクト参画 (アメリカ カリフォルニア州にて)
2019年12月
ファシリテーター資格取得 (ツリークライミング®ジャパン公認)
2020年4月
樹護士アーボリスト®資格取得 (ATI アーボリスト®トレーニング研究所 認定)
2021年3月
MRSインストラクター資格取得 (ツリークライミング®ジャパン公認)
9月
Forest庵-Ann 事業開始
2023年1月
小笠原諸島 父島 在来種保護プロジェクト参画
保有資格
・認定樹護士アーボリスト® Certified Jugoshi Arboris
・ISA Certified Tree Climber (旧Tree Worker Climber Specialist)
・TREE CLIMBING ®JAPAN オフィシャルインストラクター
・TREE CLIMBING ®JAPANファシリテータ
・森林インストラクター
・森林活動ガイド
所属団体
・International Society of Arboriculture
・TREE CLIMBING ®JAPAN
・森林インストラクター会(山梨)