高く伸びすぎてしまった木が怖い|斜めに傾いた木の伐採(山梨県北杜市小淵沢)

こんにちは。剪定・伐採・ツリーケアや樹木の管理を行うForest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)です。

私たちは「森と共に 木と友に 生きていく」をテーマに、山梨県・長野県を中心に活動している国際アーボリスト認定資格を持つ樹木の専門家です。

樹木に関する幅広い技術と知識で、一般のご家庭から別荘地、公共施設、神社仏閣、クレーンや高所作業車入れない狭い場所など、あらゆる樹木の剪定・伐採・樹勢診断・治療・ツリーケアを行うことで、周囲の自然環境と共存するためのお手伝いをしています

今回は、北杜市の小淵沢の別荘地で、高所作業車が入れない狭い場所の危険なアカマツの伐採を行いました。



ご依頼の背景

山梨県北杜市小淵沢は、八ヶ岳の麓に広がる美しい自然と、清らかな空気、澄んだ水に恵まれた別荘地として知られています。都心からもアクセスが良く、四季折々の自然を満喫できることから、多くの人が別荘を構え、癒しを求めて訪れます。

しかし、豊かな自然は、時に人々の暮らしに危険を及ぼすこともあります。特に、別荘地によく見られる高木は、成長に伴い、建物や隣地に倒れかかるリスクをはらむようになります。

今回ご依頼いただいたのは、まさにそんな状況でした。

山梨県北杜市小淵沢の別荘をご利用のお客様から、「母屋の横にあるアカマツが背が高く、傾いているので怖くて仕方がない」というご相談をいただきました。現場を拝見すると、お客様の母屋に少し傾く状態で、背丈20mほどのアカマツが3本、そして小径のコナラが数本生えていました。

お客様が何より心配されていたのは、強風や地震でアカマツが母屋に倒れかかることでした。

背が伸びた針葉樹は風にあおられやすく、台風など地盤が緩んだり、強風が吹くときは倒れたり折れる危険があります。


赤松(アカマツ)の特徴

アカマツの上部のみ伐採して高さを低くできるといいのですが、アカマツは葉が上部に密集しているため、葉のある部分を切ると最終的には枯れてしまいます

このため、樹高を低くするだけでは最終的に枯れた幹が倒れてくるリスクがあります。幹はかなりの重量になるので、家や人に倒れかかると非常に危険です。

そこで、今回はお客様と協議を重ねた結果、アカマツ3本とコナラをすべて伐採することになりました。



国際アーボリストの技術!安全な吊り下ろし伐採

現場は母屋に隣接しており、なおかつ木々が密集しているため、クレーンや高所作業車を入れることは困難でした。さらに、アカマツは樹高が約20mと非常に高く、単純に伐倒すると母屋や周囲の建物、そして庭木を傷つけるリスクがありました。

そこで、私たちは国際アーボリストの専門技術であるリギングを駆使して作業を進めることにしました。

リギングとは、ロープや滑車などの特殊な道具を使い、伐採する木の上部から少しずつ幹や枝を切り落とし、安全な場所に吊り下ろしていく技術です。高所作業車が入れないような狭い場所や、伐採スペースが限られている場所でも、周囲の建物や庭木を傷つけることなく、安全かつ効率的に作業を進めることができます。

作業は、まず高所に登り、ロープを設置するところから始まります。周囲の木とロープを結ぶことでしっかりと安全を確保します。


次に、上部の枝から順番に切り落とし、地面にいるチームがロープでゆっくりと吊り下ろしていきます。幹の部分は、適度な長さに玉切り(たまぎり)し、同じように吊り下ろします。

(樹高を下げてこのままの状態で残しても、最終的に枯れてしまい、倒木の危険があります)

作業中は、常にチーム内で声を掛け合い、安全確認を怠りません。特に、風向きや風速を常に意識し、もしもの事態に備えて慎重に作業を進めます。4日間にわたる慎重な作業の末、ついに3本のアカマツと小径のコナラの伐採が完了しました。

伐採後の現場は、以前とは見違えるほど広々とし、母屋にはたっぷりと日が差し込むようになりました。お客様は「これで安心して暮らせる」と大変喜んでくださいました。お客様の笑顔は、私たちの何よりの励みです。



安全と採光で暖かい光が

ヒョロヒョロと細長い木を伐採したことで、木が倒れるリスクを解消し安全を確保することができました。

同時に、それらの木が光を遮っていたため、家やお庭に光が差し込むようになりました。

日当たりや風通しが悪いと、庭や家全体が暗い印象になったり、病害虫の発生につながりますが、そういったリスクも解消できました。


所有権の確認が大切

なお、今回は伐採のご依頼を承り、いよいよ着工準備を進める段階で、一つ大きな問題が判明しました。

それは、お客様所有と思われていたアカマツのうち、2本が隣地の所有物だったことです。

これは樹木の伐採や剪定において、しばしば遭遇するケースです。特に、境界が曖昧になりがちな別荘地では、隣地の樹木が越境してきたり、今回のケースのように、どの木が誰の所有物か判然としないことがあります。

私たちは、お客様にその旨を丁寧にご説明し、まずは隣地所有者様との間で、伐採の承諾と費用の負担について話し合っていただくようにお願いしました。話し合いの結果、無事に隣地所有者様のご理解を得ることができ、改めてお客様と隣地所有者様、双方から伐採のご依頼をいただきました。

樹木の伐採・剪定を行う際には、事前の綿密な確認や、関係者全員の合意形成が何よりも大切です。



「木と友に」をテーマに活動するForest庵 – Annのこだわり

山梨県は、豊かな自然に恵まれ、美しい森や林が数多く存在します。特に、北杜市や八ヶ岳周辺は、別荘地や移住地として人気が高く、都会から多くの人々が自然を求めてやってきます。しかし、自然と共存していくためには、樹木の管理が欠かせません

Forest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)は、山梨県北杜市を始めとする山梨県全域、そして隣接する長野県を拠点に、樹木の剪定・伐採・管理を行っています。私たちは単に木を切るだけでなく、「森と共に 木と友に 生きていく」というテーマのもと、樹木と人が共存できるより良い関係を築くためのお手伝いをしています


なぜ、山梨県北杜市小淵沢で樹木管理が必要なのか?

山梨県北杜市小淵沢の別荘地や住宅地は、自然の木々が豊富で、景観の美しさが魅力です。しかし、自然のままに木々を放置すると、以下のような問題が起こることがあります。

  • 倒木や落枝による事故のリスク
    成長した木は、強風や積雪、老朽化によって倒れたり、枝が落ちてきたりする危険性があります。特に、別荘は長期不在になりがちなので、万が一の事態に備える必要があります。
  • 建物やインフラへの被害
    伸びすぎた枝が屋根や外壁に接触して建物を傷つけたり、電線に絡まって停電の原因になったりすることもあります。
  • 景観の悪化
    木が密集しすぎると、日当たりや風通しが悪くなり、庭や家全体が暗い印象になってしまいます。
  • 病害虫の発生
    木々が密集すると、病害虫が発生しやすくなり、周囲の木々や作物にも被害が広がる可能性があります。

Forest庵 – Annでは、お客様の抱えるお悩みを丁寧にヒアリングし、樹木一本一本の状態を細かく診断します。そして、お客様のご要望と樹木の状態、周囲の環境を総合的に考慮した上で、最適な剪定・伐採プランをご提案します。



なぜForest庵 – Annが選ばれるのか?

山梨県、長野県には、数多くの造園業者や伐採業者が存在します。その中で、私たちはなぜお客様から選んでいただけるのか。その理由をいくつかご紹介します。


1. 国際アーボリストの認定資格を持つ樹木の専門家集団

私たちは「国際アーボリスト協会(ISA)」が認定する資格を持つ樹木の専門家です。この資格は、樹木の生理学や病理学、力学に関する専門知識、そして樹上での安全な作業技術を習得した者だけに与えられます。

造園や伐採の業界には、資格を持たずに作業を行っている業者も少なくありません。しかし、樹木の剪定・伐採は、一歩間違えれば重大な事故につながる危険な作業です。また、誤った剪定方法は、樹木の生育に悪影響を与えたり、枯らしてしまったりすることもあります。

Forest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)は、専門家としての確かな知識と技術で、お客様の大切な樹木を安全に、そして健康に保つためのサポートを行います。私たちは、木をただ切るだけでなく、樹木の特性を理解し、樹木がより健やかに成長するための最善の方法を考え抜きます。


2. 環境に配慮した「最小限の介入」を重視

私たちの活動テーマは「森と共に 木と友に 生きていく」です。これは単なるスローガンではありません。私たちは、不必要な伐採や過剰な剪定を避け、できる限り樹木を生かすための「最小限の介入」を重視しています。

今回のケースのように、お客様の安全を確保するために伐採が最善の選択となることもあります。しかし、安易に伐採するのではなく、まずは剪定で対応できないか、樹勢を回復させるための治療ができないか、といった代替案を常に検討します。

お客様のご要望を尊重しながらも、樹木と周囲の自然環境にとって何が一番良い選択かを、専門家としてご提案します。これにより、お客様は大切な樹木との共存を続けることができ、私たちは持続可能な自然環境の維持に貢献することができます。



3. 特殊な技術を駆使した安全な作業

今回の事例でもご紹介したように、私たちは高所作業車やクレーンが入れないような狭い場所や、傾斜地でも安全に作業を進めることができるリギングやロープワークといった特殊な技術を習得しています。

これにより、一般的な造園業者では対応が難しいような、以下のようなご依頼にも対応可能です。

  • 建物や電線が近くにある危険な木の伐採
  • 傾斜地や崖にある木の伐採・剪定
  • 神社仏閣や歴史的な建造物にある古木の剪定・治療
  • 隣地への越境した枝の剪定

お客様の「どうにもならない」を、「これならできる」に変える。それが私たちの技術です。


4. 地域密着型サービスと無料相談・お見積り

Forest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)は、山梨県と長野県を拠点に活動しています。地域密着型だからこそ、迅速かつきめ細やかなサービスを提供できます。

樹木のことで少しでもお困りごとがあれば、まずはお気軽にご相談ください。ご相談やお見積りは無料です。お客様のご都合に合わせて、現地にお伺いし、樹木の状態や周辺の状況を拝見した上で、最適なプランとお見積りをご提示します。

また、私たちは樹木の管理に関する専門知識を活かし、お客様ご自身でできる簡単な管理方法についてもアドバイスを行っています。お客様の「困った」を解決し、樹木との豊かな暮らしをサポートすることが、私たちの喜びです。


最後に

山梨県北杜市小淵沢の別荘地で行った今回の事例は、お客様の安全を守るために、伐採という選択をしました。

しかし、私たちは単に木を切るだけでなく、事前の丁寧な確認作業や、専門技術を駆使した安全な作業を通じて、お客様に心からの安心をお届けすることができたと自負しています。

樹木の剪定・伐採・管理にお困りの際は、ぜひ私たちForest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)にご相談ください。山梨県、長野県でのご依頼はもちろん、近隣の地域の方もまずはお気軽にお問い合わせください。

安藤さんアップ||Forest庵 - Ann(フォレスト・アン)|山梨県・長野県のアーボリスト/ツリーケア・伐採・剪定(甲府, 富士吉田, 都留, 山梨, 大月, 韮崎, 南アルプス, 北杜, 甲斐, 笛吹, 上野原, 甲州, 中央, 市川三郷町, 早川町, 身延町, 南部町, 富士川町, 昭和町, 道志村, 西桂町, 忍野村, 山中湖村, 鳴沢村, 富士河口湖町, 小菅村, 丹波山村)

Forest庵 - Ann(フォレスト・アン)

代表 安藤 祐樹

認定樹護士アーボリスト、森林インストラクター、森林活動ガイド

「森と共に 木と友に 生きていく」をテーマに、山梨県・長野県を中心に活動している国際アーボリスト認定資格を持つ樹木の専門家です。

山梨県・長野県を拠点に剪定・伐採・ツリーケアや樹木の管理など、樹木に関するあらゆる業務を行っています。周囲の自然環境に配慮した剪定や伐採、樹木を生かすための提案やアドバイスもしています。

小さな庭木から神社の大木まで、幅広く伐採・剪定、樹木のご相談などに対応いたします。

狭い場所や急斜面、クレーンや高所作業車が使えない場所でも、専門資格を持つ経験豊富なスタッフが安全を最優先に、コストを抑えた最適な方法をご提案させていただきます。

お見積りやご相談は無料です。お気軽にご連絡ください。

まずはお気軽にご連絡ください

木のトラブルやお悩みのご相談は無料です。
「これって伐採が必要?」「隣家に枝が伸びてしまって…」など、
どんな小さなお困りごとでもお気軽にお問い合わせください。

1本の木からでもご依頼いただけます。
どんな木でもまずはご相談ください。

対応エリア

基本は山梨県(全域)および長野県(諏訪郡、松本、軽井沢)にて活動しています。
遠方への出張も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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