山梨県北杜市大泉町にある別荘地のお客様より、「カラマツの枝が大きく成長し、自宅の屋根の上にかかり、道路側にも大きく張り出している状態で、枝が折れて落下してしまうことが心配」とのご相談をいただきました。
特に道路側の枝は隣接するお宅や通行人に被害を及ぼす可能性があるため、早めの対処が必要でした。
ただし、お客様は
「立派な木なので伐採はしたくない。できるだけ木を残しながら、安全に管理したい」
とのご希望をお持ちでした。
そのため、樹木を健康に保ちながら、落枝リスクを軽減する剪定作業を行うことになりました。
<参考・・・カラマツのリスク>
北杜市は別荘地として人気があり、豊かな自然の中で暮らせる反面、庭木や高木が成長しすぎてしまう問題が多く発生します。
特にカラマツは成長が早く、高さが20~30m近くまで伸びることも珍しくありません。そのため、定期的な管理を行わないと、
- 強風や積雪で枝が折れ、屋根を破損する
- 道路や隣地への落枝で事故やトラブルを引き起こす
- 自然落下による二次被害(電線断線、車両損傷など)
といったリスクが高まります。
今回の作業方針
お客様のご要望は「木を残しながら安全性を確保したい」というものです。
そのため、伐採ではなく剪定によるリスク軽減を行いました。ポイントは次の通りです。
- 屋根上への張り出し枝を安全に剪定
→ 落枝による屋根の損傷や雨漏りを防止。 - 道路側への伸長枝を調整
→ 通行人や車への被害、隣地トラブルのリスクを低減。 - 樹勢を損なわない新芽を残す剪定
→ 木の健康を維持し、景観を保つ。 - 成長抑制のためトップを少し下げる
→ 今後の高さをコントロールし、風倒リスクを減らす。

作業内容の詳細
●1. 屋根上に覆いかぶさった枝の処理
屋根にかかる枝は、雪や風で折れた際に屋根材を破損させる可能性があります。
今回はロープを使い、切った枝をそのまま落とさずにゆっくりと地上に降ろす方法を採用しました。

●2. 道路側への張り出し枝の剪定
道路沿いにある枝は、強風時や積雪時に折れて通行人や車に被害を与える危険があります。
作業中は地上スタッフが安全確保を行い、交通や近隣への影響を最小限にしながら剪定しました。

道路側の枝葉も一つ一つ剪定していきます。急に下に落とすことはせず、地上のパートナーと連携し丁寧かつ安全に降ろしていきます。
●3. 樹上と地上パートナーの連携作業
今回のカラマツは高さがあるため、上部の枝を下ろす際に特に慎重さが求められました。
樹上作業者が枝をロープで誘導し、地上作業者が張力を調整することで、安全に枝をコントロールしました。
●4. 成長を緩やかにするためのトップカット
カラマツは上方向への成長力が強い樹種です。そのまま放置すると、さらに高くなり、台風や大雪時のリスクが増大します。
そこで、トップ(梢)を数十センチカットして高さを抑え、今後の管理をしやすくしました。
頭上をカットしておくことで、今後の剪定の頻度も減らすことができます。

お客様の声
別荘地での剪定作業のためお客様の立ち合いはありませんでしたが、次のようなお声をいただきました。
「別荘なので現場には立ち会えませんでしたが、作業後の写真を送っていただき安心しました。次に訪れたときの景色を見るのが楽しみです。」
Forest庵 – Annでは、現地にお越しになれないお客様にも安心していただけるよう作業前後の写真をお送りし報告を行っています。

Forest庵では切った枝葉や幹も綺麗に整理します。

まとめ
今回のケースは、木を大切にしながら安全性を高めたい方にとって参考になる事例です。
- 高木の剪定は自力では危険
- 落枝対策は早めが安心
- 適切な剪定は樹木の健康を守り、寿命を延ばす
特に山梨県や北杜市や長野県などの別荘地では、樹木管理は放置すると一気にリスクが増大します。
Forest庵 – Annでは、山梨県全域(特に北杜市・甲斐市・韮崎市など)や長野県などて数多くの実績があります。
今回のように、
「隣家に木がかかってしまっている」
「虫が入って枯れそう」
「危ないから伐採してほしい」
といったご相談も増えております。
まずは現地を拝見させていただき、お客様にとって最も安全で無駄のない方法をご提案いたします。
お見積りはもちろん無料です。
周囲の環境や樹木の健康状態によって、剪定で済む場合と伐採が必要な場合があります。特に住宅地や別荘地では、安全面を第一に判断することが重要です。
今後も地域に密着した樹木管理を通して、皆様の安心・安全な暮らしを支えていきます。