狭い参道を彩る大木の剪定!歴史を守り、未来へつなぐフォレスト庵の挑戦

こんにちは。剪定・伐採・ツリーケアや樹木の管理を行うForest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)です。

私たちは「森と共に 木と友に 生きていく」をテーマに、山梨県・長野県を中心に活動している国際アーボリスト認定資格を持つ樹木の専門家です。

樹木に関する幅広い技術と知識で、一般のご家庭から別荘地、公共施設、神社仏閣、クレーンや高所作業車入れない狭い場所など、あらゆる樹木の剪定・伐採・樹勢診断・治療・ツリーケアを行うことで、周囲の自然環境と共存するためのお手伝いをしています

この度、歴史と自然が息づく岩手県平泉町で特別なご依頼をいただきました。歴史あるお寺の参道。そこを彩る古木、大木の剪定作業です。

「森と共に 木と友に 生きていく」をテーマに、山梨県や長野県を拠点に活動している私たちにとって、岩手県での作業はまさに「挑戦」でした。遠方からお呼びいただくということは、それだけ私たちの技術や理念にご期待いただいている証拠。その期待に応えるべく、胸に秘めた情熱と、確かな技術を携え、平泉の地へ向かいました。

平泉町といえば、奥州藤原氏の栄華を今に伝える中尊寺や毛越寺など、数々の歴史的建造物や庭園が点在する場所です。金色堂に代表される華やかな仏教文化が花開いたこの地は、歴史好き、自然好きなら一度は訪れたい憧れの地。そんな神聖な場所で、私たちは樹木と向き合いました。


依頼内容と現地調査:歴史と隣り合う暮らしを守る

今回の依頼は、連携事業者様からのご依頼で、内容は 「参道の樹木の枝が、隣家に覆い被さり始めたので、解消して欲しい」というものでした。

歴史あるお寺の参道に植えられた樹木は、長い年月をかけて成長し、力強くその枝葉を広げていました。

しかし、その力強さが、隣接する民家にとっては脅威になりかねません。屋根や外壁に接触する枝は、建物の損傷につながるだけでなく、落葉や虫害の原因にもなります。なにより、いつ折れて落ちるかわからない枝は、住人の方々や、参道を往来する観光客の方々にとって大きな不安材料です。

現地に到着し、まず私たちは作業現場の入念な調査を行いました。参道は非常に狭く、車1台がようやく通れるほどの幅しかありません。加えて、観光地であるため、人通りもありました。このような特殊な環境での作業には、最大限の注意と、高度な技術が求められます。

特に注意を要したのは、以下の点です。

  • 通行人の安全確保
    常に人が行き交う参道での作業。通行を一時的に制限し、安全な作業スペースを確保する必要がありました。
  • 隣接家屋への配慮
    剪定・伐採した枝が、隣家を傷つけないよう、細心の注意を払う必要がありました。
  • 歴史的景観の維持
    参道の景観を損なわないよう、樹木本来の美しさを引き出す剪定が求められました。
  • 古木への配慮
    長い年月を生き抜いてきた大木たち。その生命を尊重し、不要なダメージを与えないよう慎重に作業する必要がありました。

私たちは、単に枝を切り落とすだけの「作業」ではなく、歴史を守り、景観を保ち、そして何より、樹木の命を尊重する職人としての役割を強く意識しています。

狭い参道を杉の木の枝葉が覆っています。


道の下側はカエデの大木の枝葉が道を覆っています。




高度なアーボリスト技術による剪定作業

今回の作業は、まさに私たちForest庵の真骨頂が試される舞台でした。高所作業車や重機が入れない狭い場所、そして人通りの多い環境。このような状況では、樹木に直接登り、枝をロープで吊るしながら慎重に切り落とす「特殊伐採(ツリークライミング)」の技術が不可欠です。


アーボリストとは?

私たちForest庵は、国際アーボリスト協会(ISA)が認定する資格を持つ「アーボリスト」として活動しています

アーボリストとは、樹木の管理や治療を専門とするスペシャリストのことです。単なる「伐採業者」とは一線を画します。アーボリストは、樹木の生理や生態、病害虫、土壌、そして安全な作業技術に関する幅広い知識とスキルを習得しています。

アーボリストとしての活動は、単に木を切るだけではありません。

  • 樹木診断: 樹木の状態を診断し、適切な処置を判断します。
  • 剪定: 樹木の健康と美しさを保つための剪定を行います。
  • 伐採: 危険木や不要な樹木を安全に伐採します。
  • ツリーケア: 樹木の治療や保護、土壌改良などを行います。
  • 特殊伐採: 重機が入れない場所や危険な状況での伐採を行います。

私たちは、樹木と対話するように、一本一本の個性と向き合い、その木が最も美しく、健康に生きられるための最善策を提案します。

今回の平泉での作業も、まさにこのアーボリストの精神が最大限に活かされたものでした。



参道を彩るスギとカエデ:命を尊重した剪定作業

今回の作業対象は、古くから参道に佇む大木のスギとカエデでした。

これらの木々は、単なる「木」ではなく、平泉の歴史を見守り続けてきた「生き証人」です。

こうした木々を尊重するためにも全てをバランスよく剪定するよう心がけました。これは、単に隣家にかぶさった枝だけを切るのではなく、樹木全体のバランスを考慮し、将来を見据えた剪定を行ったということです。


杉(スギ)の選定

日本の風土に根ざしたスギは、古くから神社仏閣の参道や境内に多く植えられてきました。まっすぐに天に向かって伸びる姿は、神聖な雰囲気を醸し出します。

しかし、スギは非常に樹高が高くなるため、枝が隣家や電線に干渉したり、風で枝が折れて落下したりする危険性があります。今回のスギも、隣家にかぶさる枝が問題となっていました。

私たちは、まず高所にある危険な枝を慎重に切り落としました。ツリークライミング技術を駆使して幹を登り、ロープで枝を吊りながら、通行人や建物に被害が及ばないよう細心の注意を払って作業を進めました。

さらに、スギ本来の樹形を保ちながら、風通しと採光を良くするための剪定も行いました。これは、樹木全体の健康を保つだけでなく、将来的な枝の伸び方をコントロールするためにも重要な作業です。

剪定後の参道(上から。スギなどの選定)


カエデの剪定

秋には鮮やかな紅葉で人々を魅了するカエデ。参道の景観には欠かせない存在です。

しかし、カエデも放っておくと枝が大きく広がり、時には通行の妨げや隣家への干渉につながることがあります。

カエデの剪定で特に気をつけたのは「参道の景観を損なわない、かつ、生かす箇所を傷をつけない」という点です。カエデは美しい樹形が特徴です。私たちは、その美しさを最大限に引き出すため、不要な枝や枯れ枝を取り除きつつ、樹木全体のバランスを整えました。

剪定後の参道(下から。カエデなどの選定)




なぜForest庵 – Annが選ばれるのか?

岩手県という遠方にも関わらず、なぜForest庵 – Annにご依頼をいただけたのでしょうか? 山梨県、長野県を拠点に活動する私たちが、遠方の依頼にも応えられるのには、いくつかの理由があります。


1. 圧倒的な専門知識と技術:国際アーボリスト資格の証明

私たちは、国際アーボリストの認定資格を持っています。これは、樹木の専門家として世界的に認められた資格であり、樹木に関する幅広い知識と、高度なツリーケア技術を持つことの証明です。

この資格を持つことで、私たちは単なる剪定・伐採業者とは一線を画した、より専門的で質の高いサービスを提供できます。

  • 樹木医的な視点: 樹木の健康状態を診断し、剪定だけでなく、治療や保護の観点からアドバイスを行います。
  • 環境への配慮: 樹木の生態系を理解しているため、周囲の自然環境に配慮した剪定・伐採を行います。
  • 安全な作業: 高度なロープワーク技術(ツリークライミング)を駆使し、高所や狭い場所、危険な状況でも安全に作業を遂行します。

今回の平泉での作業のように、重機が入れない場所や、歴史的景観を損なわないよう配慮が必要な現場では、この国際アーボリストの知識と技術が真価を発揮します。



2. 樹木を生かす「生かし屋」としての哲学

私たちのテーマは「森と共に 木と友に 生きていく」です。 私たちは、単に邪魔な枝を切り落とす「切り屋」ではありません。 樹木を生かすための「生かし屋」であると自負しています。

剪定・伐採の際には、その木が持つ生命力や個性を最大限に引き出すことを心がけています。

  • 剪定で樹木の寿命を延ばす: 適切な剪定は、樹木の風通しを良くし、病害虫の発生を防ぎ、健康な成長を促します。
  • 樹木本来の美しさを引き出す: 樹木の自然な形を尊重し、景観を損なわない美しい樹形に整えます。
  • 伐採が必要な場合でも、最後の命を尊重する: 危険木や寿命を迎えた木を伐採する際も、安全かつ丁寧に、最後の命を尊重して作業を行います。

今回の平泉での参道剪定も、単に枝を落とすだけでなく、歴史ある樹木がこれからもこの地で生き続けられるよう、心を込めて作業を行いました。



3. お客様への丁寧なヒアリングと提案力

私たちは、ご依頼いただくお客様とのコミュニケーションを何よりも大切にしています。

  • 丁寧なヒアリング: お客様が何に困っているのか、どのような解決を望んでいるのかをじっくりとお伺いします。
  • 最適な提案: 樹木の専門家として、お客様の状況に合わせた最適な剪定・伐採方法を複数ご提案します。
  • 明確な説明: 作業内容や料金について、分かりやすく丁寧にご説明します。

今回の平泉でのご依頼も、連携事業者様からのご依頼でしたが、事前の打ち合わせで作業の目的や現場の状況を詳細に共有していただきました。それにより、私たちは最適な作業計画を立てることができ、お客様に安心してお任せいただけたのだと考えています。



Forest庵 – Annのサービス案内

私たちForest庵 – Ann(フォレスト・アン/フォレスト庵)は樹木に関する様々なサービスをご提供しています。

1. 剪定

樹木の健康促進、美観維持、病害虫予防、隣地への枝の侵入防止など。

樹木医的な視点から、一本一本の樹木に合わせた最適な剪定を行います。


2. 伐採・特殊伐採

危険木の撤去、倒木・落枝の危険性解消、土地の有効活用など。

重機が入れない場所や、電線・家屋が近い場所でも、高度な特殊伐採技術で安全に作業を遂行します。


3. 樹木診断・ツリーケア

樹木の健康状態のチェック、病気の治療、土壌改良など。

国際アーボリストの知識を活かし、樹木の健康状態を総合的に診断・治療します。


ご相談・お見積もりは無料です。 お電話またはメールフォームより、お気軽にお問い合わせください。

安藤さんアップ||Forest庵 - Ann(フォレスト・アン)|山梨県・長野県のアーボリスト/ツリーケア・伐採・剪定(甲府, 富士吉田, 都留, 山梨, 大月, 韮崎, 南アルプス, 北杜, 甲斐, 笛吹, 上野原, 甲州, 中央, 市川三郷町, 早川町, 身延町, 南部町, 富士川町, 昭和町, 道志村, 西桂町, 忍野村, 山中湖村, 鳴沢村, 富士河口湖町, 小菅村, 丹波山村)

Forest庵 - Ann(フォレスト・アン)

代表 安藤 祐樹

認定樹護士アーボリスト、森林インストラクター、森林活動ガイド

「森と共に 木と友に 生きていく」をテーマに、山梨県・長野県を中心に活動している国際アーボリスト認定資格を持つ樹木の専門家です。

山梨県・長野県を拠点に剪定・伐採・ツリーケアや樹木の管理など、樹木に関するあらゆる業務を行っています。周囲の自然環境に配慮した剪定や伐採、樹木を生かすための提案やアドバイスもしています。

小さな庭木から神社の大木まで、幅広く伐採・剪定、樹木のご相談などに対応いたします。

狭い場所や急斜面、クレーンや高所作業車が使えない場所でも、専門資格を持つ経験豊富なスタッフが安全を最優先に、コストを抑えた最適な方法をご提案させていただきます。

お見積りやご相談は無料です。お気軽にご連絡ください。

まずはお気軽にご連絡ください

木のトラブルやお悩みのご相談は無料です。
「これって伐採が必要?」「隣家に枝が伸びてしまって…」など、
どんな小さなお困りごとでもお気軽にお問い合わせください。

1本の木からでもご依頼いただけます。
どんな木でもまずはご相談ください。

対応エリア

基本は山梨県(全域)および長野県(諏訪郡、松本、軽井沢)にて活動しています。
遠方への出張も可能ですので、お気軽にご相談ください。

YAMANASHI(山梨県)

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